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いや
見たというより感じたそれを
熱されたヤカンの取手を掴むように
おどろおどろと摘んでみたら
僕の心から垂れ下がる
撓んだ感情の一直線でした
東京の冬空
悪いことあるか
良いことあるか
悪いことあるか
良いことあるか
一路

ふと見たら
雨で濡れてた夜のコンクリート
聴こえていても
聴こえてなくても
僕は音楽になりたい
一路

僕の家はどこだろう
お湯をためたバスタブに
広がった泡の層を手で掬い
満たされない何かについて
考えたりする
帰り道は
帰り道か
僕の家はどこだろう
一路

感覚と感覚を
真剣に擦り合わす。
すると、
邪魔な心のカサブタが、
ボロボロ垢のように削り落ち、
知らなかった自分が
露になったのでした。
完全復活。
一路
置いてけぼりにしてたブログ、
書いていきます。
これを機に。
一路

頭痛の気配がする腫れぼったい夜は、
いつも誰かと話したくなります。
だけど住み慣れたこの部屋の中を、
ゆらゆら夜間飛行するフリをした僕は、
まるで脱皮を済ました水中のヤゴだ。
一路

クレヨンで子供が引いた線のような、
僕らの日常の起伏はまるで尾根。
夜の帰り道や、寝る直前に、
不意に落っこちてくるこの悲しみや淋しさを、
僕はいつまでも覚えていられますように。
一路