2009年4月7日火曜日

雑種。


お腹が減ったり、

髪が伸びたり、

人と話す事が怖かったり、

他人の才能に嫉妬したりする生活が、

針金みたく、柔らかく波打って起伏し、

自分のシャツの汚れにも気づかず歩き続けようとしていた僕は、

早く一回地べたにめり込んでしまえばいいと思うのです。




何かを変えたくて

沖縄で、柄にもなく買ってみた香水が、

もはや必要なくなってきたのです。


東京は雑種な僕の水たまりみたいだ。



一路






7 件のコメント:

  1. わたしは賢くないので、難しいことはよくわからないのですが、一路さんのこころを救い上げるものに
    早く出会って欲しいな、と思います。

    香水のように、要らなくなるものは数多いけれど
    わたしにとって、一路さんの紡ぐ詩やメロディが不要になることは、無いように思います。

    感謝の気持ちでいっぱいです。

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  2. 山口さん、はじめまして
    私はサカナクションに影響された、されている一人です
    表現して(作品を作って)人を感動させるということはどういうことなのか、このことをサカナクションは考えさせてくれます。
    私は表現するということに特別関心があります。表現するということは、自分の理想とする世界を主張することなのか、現実の状況状態について自分が思いついたことを切り取っていくのか、それらがごちゃまぜになったものなのか。なんでより多くの人に受け入れられやすいこととそうでないことがあるのか、それらの明快な境界線がないのはなぜなのか、偶然が世界を結局支配してるのかとか、考えて文字にしてみれば変な感じがします。
    山口さんの雑誌インタビューの言葉でいう「生徒会に入れている、学生に掲示できる役割はできる」っていう立場がものすごくうらやましいです。かっこいいです。(軽い気持ちで羨んでいるのではなく、そこに到達するまでに常人の想像を超えた試行錯誤とかがあったこととおもいます。)
    私も今悩んでいますが、いつかサカナクションのように世界になにごとかを問いかけられるように今は1000の最後まで手で数えるように日々過ごしていくとおもいます

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  3. 大丈夫ですか?
    ただただ、一路君のそばにいてあげたいです。

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  4. >shinichiroさん

    インターネットの普及により、

    表現を受け取る側の誰もが批評家となれる昨今で、

    誰もが素晴らしいと言える物を作る事は、

    極めて難しいことです。

    でもそこを諦めるのではなく、

    素晴らしい物が素晴らしいと評価される時代を作るという事が、

    表現できる人間としてのひとつの責任であり、

    世阿弥の言う「まことの花」であると僕は考えています。

    食べ物に趣味趣向があるように、

    音楽等、芸術にもそれがあって、

    その味を知らない人間に、

    新しい味覚を届けるチャンスをプレゼントすることが、

    今の音楽シーンにいる人間の役目だと僕は思うのです。

    作る時は、御心のままに作り、

    外に届ける時は、人に親切に。

    それが美学となる時代が僕は待ち遠しいです


    一路

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  5. 上のコメントの言葉も一郎さんの言葉のチョイスがとっても好きです。

    沖縄で買った香水は何という香水ですか。
    どんなにおいを選んだのだろう。
    わたしも欲しいです。

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  6. 感受性の強さと、心の柔らかさは比例すると思います。
    堅く防御すれば痛みは受けないけれど、その分、感じられないこともある。
    痛みばかりでは生きられないし、表現するには無防備な部分も残しておかなければならない。

    日々アンテナを張り巡らせて生きている一路さんが
    世に渦巻くあらゆる意見に、理想と現実との軋轢に
    心の外皮から数枚下の薄皮をヒリヒリさせてしまうのは避けられないことなのかもしれません。
    それがこちらにもピリピリと伝わってくるのです。

    サカナクションの音楽には、かつてないほど心意気を感じます。
    ファッションではなく、音楽という表現の形。
    自分たちのやりたいことを受け止めやすい形に練り上げてくれる。
    だから曲を聴いて「繋がる」という感覚を持てるのかもしれません。
    これは初めてのこと。
    それぞれ広大な孤独を抱えていても、
    繋がれる部分があるんだと救われるのです。

    さまざまな意見もあるけれど、
    信じる道を突き進むその姿に胸を震わせている存在が多いことを
    どうか心の片隅に留めておいてほしいのです。

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  7. 真心からの表現が、生まれた国や信じる神や、話す言葉や、好きや嫌いを超えて、敬意をもって受け止められる世界を望みます。
    そしてそのような世界であるようにと、音楽や文学とは別の形ですが自分の役目を果たすべく日々生きています。

    おそらく、目指すところは近いように思います。
    勝手ながら、サカナクションの音楽が背中を押してくれているような気がしています。
    ありがとう。

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